独・コンチネンタルタイヤは、2019年7月6日にベルギーのブリュッセルで開幕するツール・ド・フランスで、メイン・パートナーの1社になることを発表。国内では、3月5日に日本法人のコンチネンタルタイヤ・ジャパンが明らかにした。
同社は、世界的な自転車ロードレースであるツール・ド・フランスにおいて、2017年に5年間のオフィシャル契約を締結。1年間オフィシャル・パートナー兼オフィシャル・タイヤスポンサーを務め、2019年度からLCL(クレディ・リヨネ銀行)、E・ルクレール、Krys(クリス)、Skoda(シュコダ)とともに、メインパートナー5社のうちの1社となった。
これにより、同社は欧州などで絶大な人気を誇る当レースで、様々な企業PRを行う。
例えば、フィニッシュライン上のアーチおよびフィニッシュから1キロ手前の「フラム・ルージュ」アーチには、同社のロゴを掲載。また、レースの各ステージにおいて、同社の代表が壇上でステージ勝者にトロフィーを贈呈する。
また、6つのワールド・ツール・チーム(スカイ、FDJ〔フランセーズ・デ・ジュー〕、モビスター、バーレーン・メリダ、カチューシャ・アルペシン、サンウェブ)のレース車両に対しては、同社製の自転車用ハイエンドモデル「Competition Pro LTD(コンペティション・プロ・エル・ティー・ディ)」を提供。これらは、このレース用に特別設計を施し、ドイツの同社コルバッハ工場にてハンドメイドしたスペシャル品だ。
さらに、ツール・ド・フランスのオフィシャルカーに装着されるタイヤも同社製を採用。ハイパフォーマンス・コンフォート・タイヤの最新モデル「PremiumContactTM 6(プレミアム・コンタクト6)」を提供する予定だ。
コンチネンタル タイヤ部門 プレジデント兼コーポレート購買責任者 ニコライ・ゼッツァー氏は、今回同社がメイン・パートナーになったことに関し、以下のように述べている。
「ツール・ド・フランスのスポンサーであることは、当社の製品や企業価値と完全に合致します。世界最大の自転車ロードレースにおいて、1年間オフィシャル・パートナー兼オフィシャル・タイヤスポンサーを務めた後、今回メイン・パートナーとしてより大きな役割を果たすことは、非常に大きな喜びです。これによって、私達のパートナーがステージで勝者となる度に、路上での安全性だけではなく、勝利への情熱を象徴するコンチネンタルのハイテク・タイヤは広く認知されていくでしょう」
同社は、さらにツール・ド・フランスとのパートナーシップを、同社が掲げる「ビジョン・ゼロ」戦略の推進にも利用する。これは、交通事故による死者ゼロ、負傷者ゼロ、最終的に交通事故そのものがゼロの世界を目指すというもの。
そのため、同社では「Sharing the Road (道路の共有)」および「Stay Wider of the Rider (車間を広くあけた走行)」キャンペーンを実施し、これを通してドライバーやサイクリストへお互いへの配慮を呼びかけていくほか、ウェブサイトでは、ステージ毎に、観客らが安全に移動できるような、様々な情報を掲載するなどを予定している。