昭和電工は、電子材料用高純度ガス事業強化のため、中国の成都科美特特種気体と合弁で「成都科美特昭和電子材料」を、10月30日に四川省成都市に設立した。
新会社は、来年1月に営業を開始し、主に半導体の製造工程で使われる高純度FC-14(テトラフルオロメタン、以下CF4)の最終製造工程を担うと云う。
量産から40年以上が経過するCF4は、昭和電工の電子材料用ガスの主力製品の一つ。電子材料用ガスの中でも最も基本・基礎的なエッチング用ガスとして、取り扱いの容易さや微細化加工に適していることに加え、半導体向けだけでなく有機EL製造工程などでの使用も拡大していることから、今後も堅調な需要増加が見込まれると云う。
昭和電工は、CF4事業において、現在稼働中の川崎事業所(神奈川県川崎市)に新会社を加え、2拠点体制に強化することで、東アジア地区における安定供給を強化し、今後も戦略事業である半導体プロセス材料事業の一層の拡充を図っていくとしている。
[会社概要]
<合弁会社>
– 社名:成都科美特昭和電子材料有限公司
英表記:Chengdu Kemeite Showa Electronic Materials Co., Ltd.
– 本社住所:中華人民共和国四川省成都市彭州市
– 設立日:2020年10月30日
– 資本金:400万人民元
– 出資比率:昭和電工 40%/成都科美特特種気体 60%
– 事業内容:高純度CF4の製造・販売。
<成都科美特特種気体>
– 社名:成都科美特特種殊気体有限公司
英表記:Chengdu Kemeite Special Gas Co., Ltd.
– 本社住所:中華人民共和国四川省成都市彭州市
– 事業内容:工業用六フッ化硫黄(SF6)、高純度CF4 等の製造・販売。
– 従業員数:約200人