昭和電工は12月9日、中国における電子材料用高純度ガス事業強化のため、陝西省西安市に「上海昭和化学品」の分公司(支店)を設立し、12月から営業を開始すると発表した。
中国での電子材料用高純度ガスの営業・物流拠点としては上海、武漢に続き3拠点目の開設となる。
第5世代移動通信(5G)やクラウドサービスの普及、動画コンテンツの増加等によるデータ量の増大により、半導体需要は増加を続けているが、なかでも中国半導体市場は、政府による産業育成策などもあり、急速に拡大。昭和電工の中国での高純度ガス事業も市場拡大に合わせ急成長を続けていると云う。
昭和電工はこれまでも、成長を続ける中国の高純度ガス市場において、武漢分公司(営業・物流拠点)の開設、上海工場の用地を拡張し製造設備及び危険物倉庫の増設、成都に合弁会社を設立するなど、電子材料用高純度ガス事業の拡大策を積極的に進めてきたが、今回、西安市にも新たに営業・物流拠点として分公司を設置することで、一層の顧客サービス向上、安定供給体制の強化を図る。
なお、昭和電工グループでは、個性派企業(収益性と安定性を高レベルで維持できる個性派事業の連合体)の実現をVision(目指す姿)としており、電子材料用高純度ガス事業を個性派事業の一つに位置付けている。
昭和電工は、今後も“顧客密着”“地産地消”を基本に、カスタマーエクスペリエンスを最大化し、旺盛な需要が継続する電子材料用高純度ガス市場に積極的に対応して事業拡大を図っていくとしている。
[分公司の概要]
– 会社名:上海昭和化学品有限公司 西安分公司
– 所在地:
中華人民共和国陝西省西安市高新区通海一路5号 高新総合保税区通関服務中心主楼1111室
– 設立:2020年8月28日
– 事業内容:電子材料用高純度ガスおよび化学品等の販売。
– 責任者:大原 義典(上海昭和化学品有限公司 総経理)