Sanden Manufacturing Europe S.A.S. (SME)
ブルターニュ地方初の“FRANCE2030”補助金制度の第一号に
サンデンは5月23日、自動車業界における電動化の加速に伴い傘下の仏・ SME(Sanden Manufacturing Europe S.A.S. )に於いて次世代電動コンプレッサーの生産ラインを新設する。
同社は予てより、「お客様の近くで生産しお届けする」という基本方針に基づき、日本・中国・欧州・北米で電動コンプレッサーの4極生産体制を実現しており、今回、自社主要市場の欧州エリアを対象に電動コンプレッサーの生産能力を増強させる。
ちなみに現在、欧州エリアでは年間40万台の電動コンプレッサー生産能力を保持している同社だが、今増強により2025年秋には115万台の電動コンプレッサー生産が可能になるという。
同社の電動コンプレッサー
更に最先端の生産ラインで製造される次世代型コンプレッサーは、プラットフォーム設計に基づき、高電圧から低電圧、大容量からコンパクトなサイズまで幅広いニーズに応えることが可能としている。
なお今電動コンプレッサーの生産ライン新設にあたり、SME所在地のフランス政府より約20億円(4カ年)の助成金を獲得した。
これはフランス政府が掲げる政策『FRANCE2030(国内の脱炭素化の加速と、産業、技術の自律性確保を目的とした施策)』に掲げられた「2030年までにフランス国内で電気自動車とハイブリッド車を200万台生産する」という目標に際し、同社製品の環境性能が高く評価されたことによるもの。その結果、フランスで新規製造ライン設置に対する支援を受けられることが決定した。