OKIグループの電線事業会社であるOKI電線は、伸縮するフレキシブル基板(FPC/注1)「伸縮FPC」を、6月から販売する。
伸縮FPCは、伸縮性を実現するため、従来のFPC基材で広く使用されるポリイミド(注2)に代えて、伸縮可能な基材を使用。ゴムのように繰り返し伸縮できることに加え、耐熱性も有し、はんだを使った部品実装もできる。
また、回路導体には従来のFPC同様に銅配線を用いているが、配線の工夫で伸びる基材への追従もできると云う。
銅配線を用いることにより、伸縮時の導体抵抗値の変化が小さく、センサーとしても使用可能。例えば、伸縮FPCを胸部に巻きつけ、銅配線内の信号変化を計測することにより胸部内の診断を行うウェラブルセンサーへの利用などが期待できる。
なお伸縮FPCは、6月5日から7日(午前10時~午後5時/最終日は午後4時まで)に東京ビッグサイトで開催される「JPCA SHOW 2019(第49回国際電子回路産業展)」に、出展される(小間番号:4-228)。
[販売計画]
– 販売開始時期:2019年6月
– 販売目標金額:2020年度1億円以上
注1)フレキシブル基板:フレキシブルプリント配線板のことで、FPC(Flexible printed circuits)とも呼ばれる。最大の特長は、薄さと柔らかさで、曲げてもその電気的特性は変化せず、その性能を発揮できるメリットがある。
注2)ポリイミド:エンジニアリングプラスチックの一種。剛直で強固な分子構造を持ち、高分子中で最高レベルの熱的、機械的、化学的性質を持つ。FPC材料の絶縁基材として広く用いられている。
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