ブースで一際目を引くのが、トヨタ プリウス(20型)をベースにした同研究室製作の自動運転車。
車両の主なシステムは、ルーフ部に3基のLiDARを搭載。
下2基は各16の赤外線、最頂部には36の赤外線を出しながら回転するユニットを搭載し、それぞれが反射して戻ってくる情報により、障害物等の車両周辺情報をより正確に捕捉。
ルーフ前後には、GNSSアンテナを各1基ずつ搭載し、GPSによる位置情報も入手している。
また、フロントウインドウ部とリヤトランク部、左右ドアミラーにはカメラも設置し、画像情報も入手。
加えて、これら様々な情報の処理には、国産OSのオートウェアを採用。
これは、同じく大学発ベンチャーで、フィールドオートへ全額出資しているティアフォーが開発したもの。
実証実験では、走行する場所や環境、天候等に合わせソフトウェアのプログラミングを変更し、可能な限り最適な自動運転ができるようなセットアップを行っている。
また、同校がある埼玉県深谷市は「強い砂嵐が巻き送ることが多い」土地柄。同研究室では、同市内での公道実験を通し、そのような悪天候下での画像認識技術に強みを持つという。