さいたま市とENEOSホールディングス(以下「ENEOS」)及びOpenStreetは3月22日、シェア型マルチモビリティ等の実証実験協定を締結したことを発表した。
この取組は、国土交通省のスマートシティモデル事業の先行モデルプロジェクトに2020年7月に選定された「さいたま市スマートシティ推進事業」の大宮・さいたま新都心プロジェクトの一環。
2021年3月23日から大宮駅及びさいたま新都心駅周辺エリアにおいて実証実験を開始するとしている。
実証実験では、移動シーンにあわせて複数のモビリティから最適な手段を選択できるシェア型モビリティサービスの第一歩として、OpenStreetのシェアリングプラットフォームを活用して、既に実装されている電動アシスト付自転車とスクーターに加え、新たに超小型EVのシェアリングサービスを開始。異なる利便性を持つモビリティを選択し、利用できる環境を整備することで、まちの交通利便性の向上を目指す。
また、複数のモビリティ拠点となるマルチモビリティステーション(以下「ステーション」)では、各車両に利用する電力の一部をENEOSが再生可能エネルギー由来の電力で供給し、低炭素社会の実現を目指すとしている。
なお、実験では世界最小クラスの4人乗り超小型EV「FOMM ONE」をカーシェアとして国内初導入する。車体が小型であるため、ステーションの省スペース化が図れるほか、買い物や子どもの送迎、客先訪問などには十分な車内空間を生かして、幅広い移動ニーズに対応するという。
超小型EV車両のシェアリングは片道利用できるサービスとして8ステーションに22台分の駐車スペースを用意した上で10台から開始し、順次拡大予定だ。
また実験に先立ち、試乗会が2021年3月26日(金)、27日(土)にさいたま新都心バスターミナルにて開催される。
スマートフォンのアプリ上での表示イメージ
■実証実験概要
– 実証実験目的および内容
移動の利便性向上や都市の交通利便性向上と環境負荷の軽減などを両立する新たな都市交通システムとして、多様なモビリティのシェアリングサービスを社会実装するため、市と民間事業者が連携してマルチモビリティ・シェアリング事業の有効性及び課題を検証する(実証実験は、大宮駅・さいたま新都心周辺地区で実施予定)。
– 各社の役割
・さいたま市:モビリティポート用公有財産の確保・関係事業者との調整・実証実験結果の検証 等
・ENEOS:マルチモビリティ・シェアリング事業の実施及び運営(施設整備、維持管理等) 等
・OpenStreet:マルチモビリティ・シェアリング事業のプラットフォーム提供及び運営・利用データの提供 等
– 実証実験実施場所
大宮駅およびさいたま新都心周辺およそ5kmエリア
■試乗会
– 日時:2021年3月26日(金)、27日(土)10:00~16:00
– 会場:さいたま新都心バスターミナル(埼玉県さいたま市大宮区北袋町1丁目603番地1)
– 内容:超小型EV、スクーター、電動アシスト付自転車の試乗
– 参加方法:https://form.run/@saitama-sc