ロームは3月4日、タンタルコンデンサ事業に関する資産を、京セラの米国子会社「KYOCERA AVX Components Corporation(以下、KAVX社/※)」に譲渡することについて最終合意したと発表した。
ロームは現在、「経営ビジョン」および「中期経営計画」に基づき、注力領域での成長実現と、さらなる成長に向けた強固な経営基盤作りに取り組んでいる。
そのような状況の中、タンタルコンデンサ事業について、資産を業界大手のKAVX社に譲渡することで、注力領域へのリソース集中を図ると共に、顧客への供給責任を果たすことができると判断。今回、その最終合意に至ったと云う。
譲渡は、2022年8月5日の実行を予定。ロームはKAVX社に、タンタルコンデンサ製品に関する製造ライン・知的財産等の事業資産を譲渡し、段階的に製造ラインを移設。KAVX社拠点に製造ラインの移管が完了するまでの一定期間、同社から当該製品の生産を受託し、供給する。
※2021年10月1日付で「AVX Corporation」から社名を変更。
[最終合意の内容]
<合意事項>
(1) ロームはKAVX社に、タンタルコンデンサ製品に関する製造ライン・知的財産等の事業資産を譲渡し、段階的に製造ラインの移設を実施する。
(2) ロームは、当該製造ラインのKAVX社拠点への移管が完了するまでの一定期間、KAVX社より当該製品の生産を受託しKAVX社に供給する。
<スケジュール>
2022年8月5日の譲渡を予定。
<KAVX社概要>
– 会社名:KYOCERA AVX Components Corporation
– 所在地:One AVX Boulevard Fountain Inn, SC 29644 USA
– 代表者の役職・氏名:CEO John Sarvis
– 事業内容:電子部品の製造・販売
■KYOCERA AVX:https://www.kyocera-avx.com/