吉利汽車集団 董事長 安聪慧 (右)
ロームは8月4日、吉利汽車集団(以下「Geely」)と、自動車分野の先進的な技術開発における戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
Geelyとロームは、2018年より技術交流を開始し、さまざまな車載アプリケーションの開発で協力関係を築いてきた。今回のパートナーシップは両社の融合を一層促進し、自動車分野における技術革新を加速するもの。
Geelyは、SiCパワーデバイスを中心としたロームの先進的なパワーソリューションを活用し、高効率のトラクションインバーターや車載充電システムを開発することで、電動車の航続距離伸長やバッテリコストの低減、充電時間短縮を目指す。さらに通信ICや各種ディスクリートなど幅広い製品とソリューションを活用し、高性能のADASやインテリジェントコックピットシステムを開発することで、ユーザーエクスペリエンスの向上を図るとしている。
なお、成果の第一弾として、Geelyが現在開発中の電気自動車用プラットホームに、ロームのSiCパワーデバイスを搭載したトラクションインバーターが採用された。
Geelyとロームは、このパートナーシップを通じて、自動車産業における低炭素技術の開発や、安心・安全なモビリティ社会を実現する技術の開発を促進し、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。
ローム株式会社 代表取締役社長 松本 功 (右)