三菱ケミカルは、鉄鋼業界の構造変化に伴い、香川事業所(香川県坂出市)における高炉向けコークス事業について、最適な生産および販売体制に向けて、以下の構造改革を実施する。
[構造改革の内容と時期]
1.競争力優位な生産体制への集約
・内容:
現在、香川事業所で有するコークス炉323門を250門に縮小。最適な運転体制に移行することで競争力強化を図る。
・時期:2021年3月末までに順次停止予定。
2.輸出販売拡大のための出荷設備増強
・内容:
輸出販売体制強化のため、現在1ラインのみの輸出出荷設備を2ラインに増強する。
・時期:2022年3月末稼働予定。
溶鉱炉法による製鉄原料に使用されるコークスは、何種類もブレンドした石炭を、コークス炉の中で約1200℃の高温で乾留(蒸し焼き)して製造、主に国内外の大手製鉄メーカーに供給されている。
三菱ケミカルは、今後も高品質なコークスの安定供給に努めるとともに、今回の構造改革により、事業のグローバル展開を推進することで競争力を強化していくとしている。