ブリヂストンは8月2日、国内多角化事業の生産拠点である磐田工場(静岡県磐田市)の生産品目を再編すると発表した。
再編では、事務機器用精密部品生産の国外移管や、防振ゴム生産の工場運営責任をブリヂストンエラステック社に移管する他、樹脂配管用継手の新規生産を開始する。
なお、工場従業員については、引き続きグループで雇用することを前提に検討。地域社会に対しては、影響が最小限になるよう適切に対応し、顧客には、今回の生産品目再編を実施後も引き続き高品質な商品・サービスを提供できる体制を確保していくとしている。
ブリヂストンは現在、中期事業計画(2021-2023)(2021年2月16日発表)において、グローバルすべての地域、領域を対象とした経費・コスト構造改革を進めており、経費・コスト構造改革とプレミアムビジネス戦略の推進からなる「稼ぐ力の再構築」をベースに、戦略的成長投資を進め、環境変化に対応しながら着実に成長する“強い”ブリヂストンへの変革を目指している。
その中で、事務機器用精密部品事業、防振ゴム事業、樹脂配管事業および磐田工場の今後のあり方を総合的に検討した結果、生産品目の再編と工場運営移管が各事業体質強化に資するものと判断、今回の決定に至ったとしている。
[磐田工場・生産品目再編の内容]
■事務機器用精密部品
– 再編概要:日本国外への生産移管
生産を普利司通(開平)高機能製品有限公司(中国、広東省開平市)およびブリヂストン プレシジョン モールディングフィリピン インク(フィリピン・マニラ市郊外/以下、BPMP)移管する(予定時期:2023年下期)。
– 従業員数(2021年7月末):198人
■防振ゴム
– 再編概要:生産継続
工場運営責任を(株)ブリヂストンからブリヂストンエラステック株式会社へ移管する(予定年月:2022年1月)。
– 従業員数(2021年7月末):158人
■樹脂配管用継手
– 再編概要:新規生産開始
ブリヂストンフローテック株式会社(以下、BSFT)埼玉工場、BPMPから磐田工場へ生産を集約する(工場運営責任:BSFT/予定時期:2022年下期)。
– 従業員数(2021年7月末):2022年下期生産開始予定のため、7月末時点で従業員は無し。