なお今回の自動運転車の実用化に向けては、高度な技術をユースケースに照らし合わせ、性能と消費電力のバランス、電子システムの搭載場所やスペースへの考慮や熱対策、環境対策など、自動運転車特有の知見が必要になってくる。
こうした課題に対してルネサスは、自動車専用道路上で分岐合流、追い越し、レーンチェンジなどをドライバーの監視下で自動で行うクルマ「Highway Teammate」の主要半導体ベンダーに選ばれた結果の採用となったもの。
トヨタ自動車の常務理事を努める鯉渕健氏は、「トヨタは、安心、安全なクルマ社会の実現に向けて、常に先端の技術を追い求め、最高のデバイスや素材を備えたシステムを選定しています。
今回、その技術と知見に優れるデンソーとルネサスを今プロジェクトのパートナーとしたことにより、自動運転車の開発を加速させ、早期の普及を目指していきます」と述べている。
一方、デンソーの常務役員・隈部 肇氏は、「このたびトヨタの自動運転車向けに、その頭脳ともいえるECUをルネサスと共に開発します。
デンソーは高性能な半導体を用いて高度なシステム設計力とソフトウェア開発力を最大限に発揮し、信頼性の高い自動運転車のECUシステムの完成を目指します」と語っている。
これに対してルネサスエレクトロニクスの執行役員常務を努める大村 隆司氏は、「ルネサスの高性能な車載用半導体が、トヨタとデンソーが実用化を計画している自動運転車に採用されたことを光栄に思います。
ルネサスは今後も、オープンで革新的で信頼のおける自動運転時代に向けたプラットフォーム、Renesas autonomy™を提供し、自動運転車の開発を加速させ、早期普及に貢献します」と結んでいる。
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