日産自動車は7月31日、仏ルノー社とのインドに於ける合弁会社“ルノー日産オートモーティブインディア社(Renault Nissan Automotive India :RNAIPL)”のチェンナイ工場での自動車生産が、累計250万台を達成したと発表した。
チェンナイ近郊のオラガダムに600エーカー(約2.43平方キロメートル)の敷地を持つ同工場では、過去13年間に亘って、ルノーおよび日産の20車種(累計)を、毎年平均19万2,000台以上生産。
インド市場向け自動車生産拠点としての役割だけでなく、カマラジャール港(旧エノール港)から、中東、欧州、中南米、ニュージーランド、オーストラリア、東南アジア、南アジア、サブサハラ・アフリカ地域を含む108以上の仕向け地に115万台以上を輸出するなど、同地域が自動車輸出の国際拠点としての地位を確立する上で重要な役割を果たしてきたと云う。
今年初め、ルノーと日産は、インドに約6億USドル(約530億インドルピー)を投じて、新商品と新技術を導入し、生産と研究開発活動を強化していくことを発表。今後RNAIPLで、電気自動車2車種を含む、6車種の新型車の生産に注力していくと云う。
[各社コメント]
・RNAIPLマネージング・ダイレクター キールティ・プラカシュ氏
「250万台の生産達成は、RNAIPLの卓越した生産能力とインドおよび海外市場のお客さま向けに生産してきた商品の卓越性を証明するものです。このすばらしいマイルストーン達成を支えてくれた従業員の努力とサポートに感謝します。将来に目を向けると、RNAIPLはアライアンスの投資計画で発表されたとおり、ルノーと日産向けにそれぞれ3車種、合計6車種の新型車の生産に向けた準備を進めています。インドで設計・生産されたこれらのクルマは、お客さまの期待に応え、また、それを上回るものになると確信しています」。
・インド日産 社長 フランク・トレス氏
「生産台数250万台というマイルストーンは、成長への揺るぎないコミットメントと、インドにおける生産の大きな可能性を示すものです。RNAIPLが最高の商品、革新的な技術、安定した性能、安全性に重点を置いていることは、インドのみならず世界中のお客さまから高く評価されています。今後、インドへの新たな投資とグローバルな専門知識を活用し、成長の新たなベンチマークとなる真に優れた商品ラインナップを提供していきます」。
・ルノー・インディア CEO兼マネージング・ダイレクター ベンカトラム・マミラパレ氏
「ルノー日産オートモーティブインディア社が250万台という記念すべき生産台数を達成し、その重要な一翼を担えることを大変喜ばしく思います。アライアンスのシナジーと共通のビジョンにより今回の快挙を成し遂げられたことは、見識が高いインド市場において、卓越したクルマと最先端のモビリティ・ソリューションをお届けするという私たちの揺るぎない決意を表す一例です。この重要なマイルストーンは当社の愛すべきチーム、尊敬するパートナー、そして長年応援してくださるお客さまのご支援により達成することができました。この目覚ましい功績は、イノベーションを推進し、優れた自動車体験を提供するという包括的なビジョン実現のため、全力で取り組む一方で、限界を押し広げ、最先端の技術を取り入れ、インドの未来のモビリティを形作るという決意を後押しするものです。 当社の総合力、リソース、専門知識を活用し、先進的な電気自動車を含む新型車や改良車のラインナップを導入する態勢を整え、環境フットプリントの削減に焦点を当てた現代テクノロジーのパイオニアとしての地位を確固たるものにしていきます」。