日産自動車は9月1日、仏ルノー社とのインドに於ける合弁会社のルノー日産オートモーティブインディア社(Renault Nissan Automotive India :RNAIPL)が、設立から15周年を迎えたことを発表した。
去る2008年8月26日、チェンナイ近郊のオラガダムの自動車工業団地で工場建設に着工したRNAIPLは、以後15年で、インド国内と輸出市場向けに250万台以上のルノー車および日産車を生産する有数の自動車メーカーとして成長。
今後、数年間で電気自動車(BEV)2車種を含む計6車種の新型車を展開する予定だと云う。
RNAIPLのマネージング・ダイレクターであるキールティ・プラカシュ氏は、「RNAIPL設立15周年を祝うにあたり、この間に達成した目覚ましい成長や、卓越した生産技術、お客さまへの価値提供、地域経済への貢献を追求する中で達成したさまざまなマイルストーンに大きな誇りを感じています。
当社は、日産とルノーの最高の商品をインド国内外のお客さまにお届けすると同時に、当社の事業が環境に与える影響を低減し、地域社会の持続可能な発展を支援することに引き続き尽力していきます」と述べている。
RNAIPLに於ける15のマイルストーンは以下の通り
1.同拠点はルノー・日産の世界初のアライアンス専用工場である。
2.最初の車両生産(2010年5月)に至る迄、記録的な速さで稼動した。
3.最初に生産したクルマは「マイクラ」だった。
4.稼働開始から1年以内に生産台数10万台を達成。
5.以降、平均3分に1台のペースでクルマを生産。
6.生産車は、ルノー製と日産製を合わせて20車種。
7.2013年9月に生産台数50万台を達成。16年1月に生産台数100万台達成。
8.2023年7月に生産台数250万台を達成。
9.両社投資(6億USドル)の一環でBEV2車種を含む6つの新型車を生産予定。
10.カマラジャール港(旧エノール港)から車両輸出した初のメーカーに。
11.115万台以上の生産車は108以上の仕向け地へ輸出中。
12.2045年までにカーボンニュートラルの実現を目指す。
13.現在、必要なエネルギーの60%を再生可能エネルギーから調達。
14.水量の85%を雨水で賄い、30年迄にウォーターポジティブ実現を目指す。
15.CSRプロジェクトを以て地域社会の10万人以上の人々の生活に貢献。
RNAIPL設立から工場生産までの歩み
・2008年3月:ルノー日産オートモーティブインディア社(RNAIPL)設立。
・2008年6月6日:工場建設の起工式を実施。
・2008年8月26日:工場の建設に着工。
・2010年3月17日:竣工式を実施。
・2010年5月23日:最初の生産モデル「マイクラ」の生産開始。