自動車用排ガス浄化触媒などを手掛けるキャタラーは10月19日、開発した「燃料電池電極触媒」が、モノづくり日本会議と日刊工業新聞社が主催する「2021年 超モノづくり部品大賞」の「超モノづくり部品大賞(大賞)」を受賞したと発表した。
キャタラーは、燃料電池電極触媒に独自の担持技術を織り込み、貴金属をカーボン細孔内に配置することで、従来品に対して反応効率を大幅に向上させた他、白金使用量を大幅に削減。これら新技術によるFCスタックの性能向上が評価された。
電極触媒は、燃料電池の水素と酸素の反応を助けるため、固体高分子型燃料電池の電極(※)に使用される素材。キャタラーの「燃料電池電極触媒」は、トヨタの燃料電池車(FCV)「MIRAI(ミライ)」に採用されている。
※電流を通す時に電気が流れ出る方(陽極 / アノード)と流れ込む方(陰極 / カソード)の両端につけた導体。対象物を働かせる、あるいは電気信号を測定するなどの目的で、電気的に接続する部分。
■(キャタラー)燃料電池用電極触媒:https://www.cataler.co.jp/aee2018/electro/fcv.php
■(日刊工業新聞)2021年 超モノづくり部品大賞、受賞部品・企業一覧:https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00615407
■モノづくり日本会議:https://www.cho-monodzukuri.jp/