愛知製鋼は8月2日、特殊鋼鋼材(構造用鋼、ばね鋼、軸受鋼)について、8月契約分からトンあたり5千円の値上げを実施すると発表した。
2018年に入り、1月にトンあたり1万円の値上げを実施したのに続いて今年2度目。
同社は、主原料となる鉄スクラップ価格や電極・耐火物の諸資材に加え、燃料費・物流費等の価格の高騰が、自社努力で吸収できる範疇を超えているため、販売価格に反映するとしている。
また現在、自動車向けをはじめ建設機械・産業機械など軒並み好調で、フル操業が続いていることから、増産のための休日稼動増や外注委託拡大、生産工程変更など、追加コストの増加も今回の値上げの理由として挙げている。
なお愛知製鋼は、今後の鉄スクラップ価格、その他諸資材費の動向次第では更なる価格改定を検討するとしている。