大同特殊鋼は5月9日、全ての顧客を対象に、工具鋼製品を5月契約分からトン当たり5~20%値上げすると発表した。
値上げは、特殊鋼の主原料である鉄スクラップが、自動車の減産や輸出増加(国内上級スクラップ)で減少して価格上昇していること、昨今のロシア問題を背景とする世界的な供給不安によるニッケルやクロムといった合金原料の価格急騰、原油およびLNG価格の高騰を背景とした、電力を中心としたエネルギーコストの高騰・継続が想定されることによるもの。
大同特殊鋼は、今後も鉄スクラップや合金鉄などの原料市況、エネルギーや諸資材価格の変動、為替の影響についても注視し、それら状況によっては、更なる値上げも検討するとしている。
[価格改定について]
– 対象(輸出品を含む):工具鋼製品
– 内容:+5~20%/トン
– 時期:2022年5月契約分から
[問い合わせ先]
大同特殊鋼株式会社
素形材・工具鋼事業部
・工具鋼営業部 越川
電話:03-5495-1269