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2020年1月8日【テクノロジー】

パイオニア、500m計測可能の3D-LiDARセンサー開発

NEXT MOBILITY編集部

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パイオニア連結子会社のパイオニアスマートセンシングイノベーションズ(PSSI/※1)は、500mの遠距離計測が可能な「次世代 3D-LiDAR センサー」の試作機を、米国のラスベガスコンベンションセンターで開催されているCES 2020(Consumer Electronics Show 2020/開催:1月7日~10日)に出品した。

パイオニア・ロゴ

PSSIは、キヤノンと自動運転レベル3(条件付き自動運転)以上の自動運転の実現に不可欠とされる「3D-LiDAR センサー」を共同開発しており、パイオニアのMEMS(※2)ミラーを用いたスキャン技術とキヤノンの光学技術を用いた量産モデル(波長905nm)を「CES2020」に出品。

 

これらモデル(準広角短距離用、中距離用、長距離用、広角タイプ)の量産を、2020年秋から開始する。

 

 

 

 

今回、量産モデルとともに出品された“次世代 3D-LiDAR センサー”は、両社のコア技術をベースに韓国の「SK Telecom社」の送受信技術(※3)を加えることで計測距離を大幅に伸長させた波長1550nmのモデルで、500mの遠距離かつ高解像度な計測ができると云う。

 

PSSIは、量産モデルに、この次世代・遠距離モデルを加えることで、セキュリティ、交通監視用途や、路側センサーなどのモニタリング用途、自動運転車両における遠距離計測など、さまざまな市場、ニーズに対応。また、 LiDARセンサーを使用して物体検知や自車位置推定などを高精度に行えるソフトウェアの開発、提供も行っていく。

 

PSSIは、パートナー企業と技術を持ち寄り、“次世代 3D-LiDAR センサー”のさらなる高性能化、小型化およびソフトウェアの開発を進め、来年以降の実用・商用化を目指すとしている。

 

 

※1:PSSIは、パイオニアの自動運転関連事業を承継する新会社として、昨年10月1日に設立。MEMSミラースキャン方式の3D-LiDARセンサーの開発を進めており、今年秋の本格的な量産を予定している。また、3D-LiDAR センサーを活用した高精度な「物体認識アルゴリズム」および「自車位置推定アルゴリズム」「周辺環境情報の差分抽出アルゴリズム」の開発も行っている。

※2)MEMS(Micro Electro Mechanical Systems):微小電気機械システム。

※3:次世代 3D-LiDARセンサーは、SK Telecom社の「1550nm波長レーザー送信モジュール」と「単一光子検出器」の採用により、高解像度な遠距離計測を実現。

 

 

■(パイオニア)3D-LiDAR:http://autonomousdriving.pioneer/ja/

■(パイオニア)2020年秋より量産を開始する「3D-LiDAR センサー」‟2020 モデル”について:https://jpn.pioneer/ja/corp/news/press/2019/pdf/1219-1.pdf

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。