パーソルHDは10月27日、パーソルAVCテクノロジーが、「車載機器向けEMI測定サービス」を11月1日(月)から提供開始すると発表した。
自動運転技術の発展、通信機能搭載、電気自動車の性能進化など、自動車の高機能化や次世代への発展可能性を示すCASEが進む中、移動手段にとどまらず、新しいサービス・価値を生み出すMaaSの推進も加速。こういった自動車の利便性や安全性、省エネルギー性能の向上を目指す動きにより、搭載される電子機器数の増大・高機能化・複雑化も必然的に進んでいる。
これに伴い、車載機器のEMI対策の重要性が急速に高まり、自動車の電磁障害に関する国際規格でも、高機能化・複雑化する車載機器に対応するよう試験項目などの整備が進められている。他の機器の誤作動を引き起こすEMIは、特に自動車においては重大な事故の原因となる恐れがあるため、専門的な技術者や十分な設備の整った施設によるEMI測定・対策を行い、安全性を確保することが求められる。しかし、需要の高まりに対して、施設や人材が不足している現状であった。
パーソルAVCテクノロジーは、25年以上にわたって受託開発機器のEMI測定・対策を行ってきた。さらに、2007年からは専用の測定施設を保有。2021年4月には「EMI測定サービス」を開始している。さらに今回、今後高まる車載機器のEMI測定ニーズを踏まえ、車載機器用の設備を増設、技術者を確保し、サービスを開始することとした。
■サービスの特徴
1. EMI測定作業は同社技術者が実施
パーソルAVCテクノロジーの技術者が測定を行い、測定結果のレポートを作成。
2. 急ぎの依頼にも対応可能
測定サイトの24時間稼働に加え、可視化システムによりEMIの原因を効率的に測定できることから、スピーディーな対応が可能。
3. 様々なEMI課題対策の提案が可能
これまで培ってきたノウハウを基に、最適なEMI対策の提案・実施やEMIの課題を根本的に解決する回路設計の提案・受託など、要望に応じて様々な対策の提案が可能。