NEXT MOBILITY

MENU

2017年12月25日【自動車部品】

パナソニック、車載ECU電源回路用の車載用耐振動・導電性コンデンサを製品化

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 

パナソニック  オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、HEV、EV、ガソリン車などの車載ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)の電源回路に適した、耐振動 面実装タイプ導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ[註1]を製品化、2018年1月から量産を開始する。

 

パナソニック・ロゴ

 

環境対応車の燃費改善や環境規制への対応を背景に、ECUの搭載数増加や機電一体化[註2]が進むにつれ、ECUの小型化と振動対策へのニーズが高まっている。

 

そのため、ECUの電源回路の電圧安定化やノイズ除去などを目的に使用されるコンデンサにもまた、小形化と高耐振動性能が要求されている。

 

同社では業界初(※1)の直径6.3mmサイズで30Gの高耐振動性能を実現した面実装タイプ導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサを製品化、来年1月からの量産化を開始する。

 

[製品の特長]

 

1.業界初(※1)直径6.3mmサイズの耐振動品で、ECUの小型化や振動対策に対応
 ・サイズ:直径6.3x高さ6.1mm、直径6.3x高さ8.0mm
 ・耐振動性能:振動加速度[註3] 30G 同社従来品(※2)振動加速度10G

 

2.基板実装工程での耐振動の補強レス化で、工程の合理化に貢献
 ・ボンディング(接着剤での固定)での補強対策を削減

 
3.独自の補助端子構造により、安定したはんだ付け性を実現

 

 

※1:2017年12月25日現在、導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ(直径6.3mmサイズ品)として(同社調べ)
※2:同社従来品:導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ(直径6.3mmサイズ品)

 

[用途]

HEV、EV、ガソリン車の高機能ECU電源回路、機電一体型ECU回路

 

[基本仕様]

シリーズ名:ZA、ZC、ZK
サイズ(直径Φ×高さ):直径Φ6.3×6.1mm / 直径Φ6.3×8.0mm
振動加速度:30G(294m/ S²)
周波数:5~2000Hz
全振幅:5mm
振動性能(振動方向、時間):X,Y,Z方向、各2時間

 

[註1]:導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサ

電解質に固体(導電性高分子:導電性ポリマー)と液体(電解液)を融合したハイブリッド電解質を採用したコンデンサ。導電性高分子コンデンサの特長である低ESR(抵抗)特性とアルミ電解コンデンサの特長である低漏れ電流特性を兼ね備えたコンデンサ。

 

[註2]:機電一体化

機械駆動部分とECU(電子制御ユニット)を一体化すること。従来は機械駆動部分とECUは離れて配線で結ばれていたが、制御の高精度化、設置場所の自由度向上、省線化などの目的で導入が進んでいる。

 

[註3]振動加速度
振動加速度とは、振動の大きさを表す尺度の1つ。

 

[問合せ先]

オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社 デバイスソリューション事業部:

https://industrial.panasonic.com/jp/products-cap/polymer-capacitors/hybrid-aluminum/anti-vibration-type?ad=press20171225

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。