パナソニックi-PROアイプロセンシングソリューションズ(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:尾崎 祥平、以下i-PRO)は11月11日、高精度なナンバー認識システム「NumberCATCH IIナンバーキャッチ ツー」(以下、NumberCATCH II)を12月より発売することを発表した。パナソニック システムソリューションズ ジャパン(本社:東京都中央区、代表取締役社長:片倉 達夫)を通じて販売する。
NumberCATCH IIは、i-PRO製のAIプロセッサー搭載ネットワークカメラ(以下、AIネットワークカメラ)単体で車両のナンバープレートを認識してデータ化し、映像監視ソフトウェアにデータを蓄積して、検索と照合を行うことが可能なシステム。図柄やアルファベット文字が含まれる車両ナンバーの認識にも対応した高い精度を持つとともに、赤外線投光器と組み合わせることで照度ゼロルクスの環境でも車両ナンバーをデータ化する特長を持つ。物流拠点や工場での車両の入出場管理や、来店車両への顧客サービスなどの業務の効率化と省力化を支援することができる。
【主な特長】
1. ネットワークカメラ単体で車両ナンバー※を高い精度で認識し、情報をデータ化
※4輪自動車のナンバーに対応。二輪、特殊プレート(外交官ナンバー/自衛隊ナンバー/仮ナンバー/皇族車両用のナンバーなど)は非対応。
NumberCATCH IIでは、拡張ソフトウェア(WV-XAE202W)をインストールしたAIネットワークカメラ単体で車両ナンバーを読み取ってデータ化。図柄やアルファベット文字が含まれる車両ナンバーの認識にも対応し、ナンバー認識に最適なモードで高精度な認識を行う。また最大2つまで検知エリアを設定して、ナンバー認識することや、赤外線投光器を併用することで、照度ゼロの環境でも車両ナンバーを認識し、データ化することが可能。
カメラ設定・調整画面イメージ。検知エリアを2つまで設定可能。
(開発中のソフトウェアを使用した、機能のイメージ画像)
2. 映像監視ソフトウェアと同一のシステムで運用可能。すでに運用中の映像監視システムにもアドインが可能
AIネットワークカメラで読み取った車両ナンバーのデータは、PC上で稼働する映像監視ソフトウェア(WV-ASM300)と専用の拡張ソフトウェア(WV-ASE334W)により、データを蓄積し、予め登録しておいた情報との照合や、条件による検索を行うことができる。また、照合時にはディスプレイに表示するだけでなく、ゲートの開閉動作を行うなどの接点出力による外部機器との連携も可能。
運用画面のイメージ。ナンバー情報のデータ、照合結果が画面上に表示
(開発中のソフトウェアを使用した、機能のイメージ画像)
3. 設計・設定を支援するツールを充実
「システムデザインツール」では、PCに取り込んだ平面図上にカメラと自動車をプロットして、PC上で車両ナンバーの撮影シミュレーションができるため、カメラの最適な設置位置を事前にシミュレーション可能。
「i-PRO設定ツール」では、実際の車両ナンバーを撮影した画像から、画角、照度など、高精度な認識を行うために必要な設定項目について、カメラの設定値などが最適になっているかを可視化することができ、設定時間の短縮と高精度なシステム構築を実現する。
システムデザインツールのシミュレーション・ガイドの画面
(カメラと車両の距離、カメラの向きを画面上でシミュレーションしている様子)
■NumberCATCH II:https://sol.panasonic.biz/security/camera/ipro_extreme/ai/numbercatch/wv-xae202w/
NumberCATCH IIのシステム構成イメージ