パナソニックは、自律型ロボットシステムソフトウェアの開発・販売などを行うスタートアップ企業のリンクウィズと、熱加工現場でのプロセス改善に向けたソリューション開発で、共同事業開発契約を締結した。
共同事業の開発は、パナソニックの社内カンパニーであるコネクティッドソリューションズ社が推進する。
コネクティッドソリューションズ社は、「現場プロセスイノベーション」をビジョンに掲げ、B2Bソリューション事業を展開。
現場プロセスイノベーションとは、「現場」での困りごとを、パナソニックの知見やノウハウと、センシング技術やエッジデバイス群をも含めたすり合せの技術によって、客と共創して解決する取り組みを云う。
パナソニックは、1957年に溶接事業を開始し、60年以上に渡り、自動車、建機、造船業界などに溶接機、溶接ロボットを提供するなど、熱加工事業を展開している。
一方、リンクウィズは、独自のアルゴリズムを活用した産業用ロボット制御のシステムソフトウェアを開発し、販売。
その主要プロダクトとして、溶接や塗装などを行うロボット制御ツールのソフトウェアや、生産ラインにおける全量検査などを行う自動検査用ソフトウェアを開発し、大手企業をはじめとして多くの納入実績を誇っている。
今回の提携により両社は、パナソニックが培ってきた製造現場での知見に、リンクウィズが持つ自律型ロボットシステムソフトウェアの知見等を組み合わせ、「切断」「溶接」「検査」といった熱加工現場のプロセスの最適化を実現し、人手不足改善、加工品質の向上等、喫緊の課題に対応し、業界の発展に貢献していくとしている。
[リンクウィズの概要]
– 会社名:リンクウィズ株式会社
– 設立:2015年3月
– 所在地:静岡県浜松市
– 代表者:代表取締役 吹野 豪
– 事業内容:自律型ロボットシステムソフトウェアの開発・販売技術コンサルティング
– URL:https://linkwiz.co.jp/