パナソニックサイクルテックは、電動アシスト自転車の国内市場の需要増対応のため、大阪府の柏原工場への設備投資を行い生産体制を強化する。
投資金額は約15億円。来年度下期から、生産能力を現在の3割増に拡大するほか、省エネ、節水、新工法導入による環境負荷物質低減を図り、環境配慮型工場を実現する。
自転車協会の出荷統計によると、近年の電動アシスト自転車市場における出荷台数は、2016年度57万台、2017年度64万2千台、2018年度68万7千台と年率約8%で伸長し、2019年度以降も引き続き、成長が見込まれている。
なかでも、パナソニックサイクルテックの出荷台数は、業界水準以上で伸長。ショッピングモデル、子乗せモデルなどが牽引していると云う。
柏原工場への設備投資では今回、フレーム製造工程において溶接ラインを自動化し、塗装工程のラインを新たに増設。それら生産能力の増強により出荷台数を、現在の年間30万台から、2020年度目標の38万台まで拡大させる。
また、省エネ、節水型設備、環境負荷物質を低減した新工法などの導入によって、エネルギー使用量を15%、使用水量を32%削減し、環境保全に貢献する。
パナソニックサイクルテックは、今回の柏原工場での生産体制強化により、需要増に対応するとともに、環境負荷物質の低減、省エネ、節水などの取り組みを通して環境配慮型のものづくりを推進していくとしている。
[パナソニックサイクルテック柏原工場の概要]
– 所在地:大阪府柏原市片山町13番13号
– 竣工:1964年(昭和39年)12月5日
– 生産品目:一般自転車、電動アシスト自転車、電動アシスト三輪車、電動ユニット、補修パーツ
– 投資金額:約15億円
– 生産対応能力:2020年度下期より年間出荷台数38万台
– 土地面積:21,200 m2
– 建物延床面積:10,460 m2