パナソニックエナジーは12月13日、米国の自動車メーカーのルーシッド(Lucid Group) と、同社電気自動車(EV)の「Lucid Air(ルーシッド・エアー)」などに、車載用円筒形リチウムイオン(Li-ion)電池を、2023年より複数年に渡って供給する契約を締結したと発表した。
ルーシッド・エアーは、急速充電や走行距離の長さを誇る高級EVシリーズ。
パナソニックエナジーは、既存の日本の工場および今後建設するカンザス州の新工場で生産したLi-ion電池を、ルーシッドに提供。ルーシッドへのLi-ion電池供給は、米国で車載電池の生産拡大を計画している同社にとって、新たなマイルストーンとなると云う。
契約に際して、ルーシッドのCEO兼CTOのピーター・ローリンソン(Peter Rawlinson)氏は、以下のように話している。
「パナソニックエナジーは、革新的な技術と豊富な経験を持つ素晴らしいパートナーです。2023年にルーシッド・エアーの全ラインアップの生産を拡大し、2024年にはプロジェクト・グラビティ・SUV(Project Gravity SUV)の生産を開始する予定であるため、今回の契約によりそれらに必要なリチウムイオン電池の需要への対応が可能となります」。
パナソニックエナジー社長執行役員の只信一生氏は、以下のように話している。
「自動車業界での電動化が進む中、ルーシッドのような技術をリードするEVメーカーとのパートナーシップは、当社のミッション達成に向けては不可欠です。このパートナーシップは、リチウムイオン電池業界の成長を牽引し、ゼロエミッションに向けた取り組みを加速させることに貢献します」。
自動車産業がより持続可能な電動化技術へ移行する中で、車載電池の生産拡大を進めているパナソニックエナジーは、リチウムイオン電池のグローバルリーダーとして、約100年に及ぶ電池のセル技術開発で培ってきた経験を活かして、ルーシッドとのパートナーシップやカンザス州での新工場建設を通じ、CO2排出削減など、社会に貢献するという同社コミットメントを実現させていきたいとしている。
■Lucid(英語):https://www.lucidmotors.com/