豊田合成は、10月24日から11月4日まで、東京ビッグサイト及びお台場周辺エリアで開催(一般公開は10月25日から)される「第46回東京モーターショー2019」の出展概要を発表した。
同社が中長期経営計画(2025事業計画)で目指す姿として掲げた「世界のお客様に安心・安全・快適をお届けするグローバルカンパニー」の実現に向けた取り組みとして、今後のモビリティー社会に貢献する「CASE対応技術」や、ゴム・樹脂製品の専門メーカーとして提案する「将来のインテリア・エクステリアのコンセプトモデル」などを紹介する。
1. 主な展示品
1-1. CASE対応技術
主力製品であるフロントグリルやハンドルなどに、センサなどの電子部品を融合し、「安全を支える機能」と「魅力的なデザイン」を両立したモジュール製品や、自動運転時代の新たなエアバッグを紹介する。
■フロントグリルモジュール
カメラやミリ波レーダなど周辺状況を認識する「センシング機能」や運転状態をLEDの光で周囲に伝える「サイネージ機能」などを搭載している。
■ハンドルモジュール
カメラとセンサでドライバーの状態を感知する「見守り機能」や、光や振動などで情報を提示する「インフォメーション機能」を搭載し、人とシステムが協調して車を操作するための「ヒューマン・マシン・インターフェイス機能」を付加。ジェイテクトのステアリングシステムとの連携により、快適な操作性を実現する。
■次世代セーフティシステム
自動運転時に想定される乗員の姿勢の多様化に対応するため、エアバッグをシートに一体化。同エアバッグを搭載したシートは、トヨタ紡織のブースでも展示される。
1-2. 将来コンセプト
■Flesby III
ゴム・樹脂技術を活用した柔らかな車体にAIを搭載し、スキンシップによりコミュニケーションができる相棒のようなクルマ。
エクステリアのコンセプトに、歩行者との接触時に衝撃を吸収する「安全機能」、走行シーンに応じて車体形状を最適化する「省エネ機能」などを搭載。インテリアには、柔らかく包み込むシートや、シーンに応じて色合いが変わるLED照明などで安らぎを与える「ファーストクラス機能」などを装備している。
1-3. 要素技術(体験コーナー)
将来コンセプトの実現に向けた各種要素技術が体感できる。
■Commu-Touch
電気で伸縮する次世代ゴム「e-Rubber」の振動を用いて、多彩な触覚を擬似的に再現するハプティクス技術。
■e-Float
高出力・高周波の電力を扱える「縦型GaNパワー半導体」を用いて、離れた場所へワイヤレスで電気を送る技術。
2. プレスブリーフィング
豊田合成の社長によるプレスブリーフィングを以下の通り実施する。
– 日時:2019年10月24日(木) 10:45~11:00
– 場所:東京ビッグサイト 豊田合成ブース (南展示場 2F 3・4ホール)
– プレゼンター:取締役社長 宮﨑 直樹