オリックスは9月1日、屋内空間専用の産業用小型ドローンを開発するLiberawareへ出資したと発表した。
Liberawareは、屋内空間での利用に特化した産業用小型ドローン「IBIS(アイビス)」の開発を行う、2016年8月設立のスタートアップ企業。Liberawareがハードウェアとソフトウェアを自社開発した「IBIS」は、煙突や配管、ボイラー内部、屋根裏など、危険な場所や人が進入できない場所の可視化に強みがある。すでに工業プラントなどにおける設備点検や構造物のデータ化において活用が進んでおり、製鉄業や建設業、電気業界での安全性の向上と業務効率化に貢献している。
オリックスグループでは、2017年よりオリックス・レンテックにてドローンの販売およびレンタル事業を開始し、またドローンのトレーニングスクール、空撮代行や屋内点検サービスなどのドローン関連サービスを提供。また、2019年5月に千葉道場ドローン部2号投資事業有限責任組合「Drone Fund 2号」へ出資している。
オリックスは、本出資により、技術力のあるドローン関連企業とのパートナーシップを強化し、Liberawareが持つ専門性とオリックスグループのドローン関連サービスとの融合を進め、ドローンの社会実装を推進するとしている。
■産業用小型ドローンIBIS(設備点検型)概要
サイズ:191×179×54mm(プロペラガード込み)
重量:185g(バッテリ込み)
飛行時間:最大8分間
装備類:LED照明、防塵用モーター他
活用シーン:煙突や配管、ボイラー内部、屋根裏など、危険な場所や人が進入することのできない場所の点検や計測に活用。特に足場の設置が必要な現場では、安全面・時間面・費用面において大きなメリットを生む。