オンセミは11月11日、ミュンヘンで開催される「electronica2022( 会期:11月15日~18日 )」に出展すると発表した。
この世界有数のエレクトロニクス見本市・会議のC4ホール・ブース101で、自動車、産業、クラウドパワーの各市場に於ける先端技術の展示する。
展示物には、電気自動車、先進安全性、ファクトリーオートメーション、エネルギーインフラ、EV充電などのアプリケーションが含まれ、その多くは炭化ケイ素( SiC )をベースにしたものとなる。
主な展示の1つは、モータ制御やDC/DC変換など、複雑なアプリケーションの熱設計を簡素化するために開発されたトップサイド冷却MOSFETに焦点をあてたもの。
5mm×7mmサイズのLFPAKパッケージに収納された7個の新型デバイスは、15mm2のサーマルパッドを備え、プリント基板( PCB )を介さずに直接ヒートシンクに熱を放散する事が出来るという。
これによって、プリント基板の温度が低く抑えられ、システム全体の信頼性向上と寿命の延長を達成出来る。この新しいコンセプトにより、熱設計が簡素化され、システムレベルでのコスト削減が可能になるとした。
また、オンセミが特許を持つデュアルインダクティブ技術ベースの新しい回転位置センサ〝NCS32100〟も展示する。同製品は精度( ±50 arcsec )、速度( 最大45,000 RPM )、価格( 10ドル以下 )の3条件が揃った。ちなみにNCS32100はM0+マイクロコントローラ( MCU )とファームウェアが統合されておりコンパクトな設計を実現した同社では謳っている。
最後に同ブースのハイライトは、オンセミのSiC技術を搭載したメルセデス・ベンツVISION EQXXで、当地ではオンセミのコラボレーションについて詳しく紹介される予定だ。