BYD海豹06DM-i
電子計測器の製造・販売を担う小野測器とコベルコ科研は、「ベンチマーキングレポート販売」の次期計測対象車両を「BYD海豹06 DM-i」に決定。性能評価を小野測器が。分解展示をコベルコ科研で行う。
小野測器は予てより、電動車両(EV)を計測対象に据えた「ベンチマーキングレポート販売」を実施してきた。そうしたなかで今回はプラグインハイブリッドカー(PHEV)の「BYD海豹06 DM-i」を選定した。
その理由は「世界最高水準のエンジン熱効率46.06%」「2.9L/100kmという低燃費」「2100kmを超える航続距離」という前例のない記録を打ち立てている点にある。国内外の自動車メーカーがその性能に注目しており、計測器メーカーならではの視点でいち早くその性能を調査し、詳らかにしたい考えだ。
また併せて今回は、部品の分解調査に長けたコベルコ科研と手を組み、「計測値だけでなく、構成部品にどのような工夫がなされているかをいち早く確認したい」というニーズにも応えていくという。
上記を踏まえ分解展示はコベルコ科研が2025年2月頃に法人向けに有料実施。小野測器は2025年春から「ベンチマーキングレポート販売(車両状態の動的性能を網羅)」を行っていく構えとしている。
発表のポイントは以下の通り
自動車メーカーをはじめ電動車両に関係する企業をターゲットに、各社小野測器のエンジニアリング技術を活用した計測データを提供。※今後、中国車両やEVに限らず年間3~4車種のペースで計測データを拡充予定。
併せてコベルコ科研と連携企画を行うことで有益な情報をいち早く網羅できるようにしていく。
両社の調査内容:
小野測器:性能評価を行い「ベンチマーキングレポート」の販売を予定
・実路試験
- 車両NVH
- ロードノイズ伝達経路解析(TPA)
※2025年春リリース予定
・台上試験
- モード電費/熱マネジメント
※2025年冬リリース予定
- ハイブリッド制御解析/パワートレイン性能、エンジン性能
※2026年春リリース予定
(リリース時期は予告なく変更する場合がございます)
株式会社コベルコ科研:
法人向け分解展示会を2025年2月以降開催予定
計測対象車両概要:
・車両名:BYD海豹06 DM-i 120KM尊享型
・仕様:中国仕様2024年モデル
・動力システム:エンジン+2モーター式プラグインハイブリッドシステム(前輪駆動)
・エンジン:1.5リットル直列4気筒ガソリンエンジン