沖電気工業(以下「OKI」)は6月3日、宮崎銀行に、一般車両搭載用の小型ATM(現金自動預払機)を納入したと発表した。
宮崎銀行は災害発生時のBCP(事業継続計画)対応強化を目的に、小型ATMを一般車両に搭載して移動ATM車として利用。台風などの災害発生時に移動ATM車を被災地に派遣し、通常のATMのサービス全般(お引き出し、お預け入れ、お振り込み、残高照会、通帳記入、通帳繰越等)を提供する。
一般車両搭載用の小型ATMは、従来のATMを3つのモジュール(基本部、通帳部、紙幣部)に分割し、無線対応を可能にしたもの。OKIの紙幣還流型ATMに、一般車両に搭載できる機動力を加えた。
OKIによると、従来の大型トラック等を使った金融機関の移動店舗と異なり、ATMを市販の商用バンに搭載できるため、車両の改造や大型車両運転手の手配などが不要で、導入コストや維持コストを大幅に削減できる。このATMを搭載した「移動ATM車」は大型トラックでは入れない細い路地や駐車スペースの狭い場所にも乗り入れることができ、災害発生時にもさまざまな場所でATM取引の利用が可能だとしている。