沖電気工業(OKI)は6月7日、今年2月に新設を発表した本庄地区(埼玉県本庄市)の工場の地鎮祭を行い、建設を開始したと発表した。
OKIは、中期経営計画2022に掲げた「モノづくり基盤強化」の一環として、脱炭素に配慮し、日本初となるネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB/※1)を目指す、埼玉県本庄市の新工場の地鎮祭を行い、建設を開始した。
新工場は、来年4月に竣工し、同社のソリューションコンセプトである“Manufacturing DX(マニュファクチャリング・デジタルトランスフォーメーション/※2)”を実現するスマート工場として、5月から本格稼働される予定。
なお、この新工場建設は、設計・施工主の大成建設が定義する工場のエネルギー評価基準であるネット・ゼロ・エナジーファクトリー(ZEF/※3)の第一号プロジェクトでもあると云う。
OKIは、2020年12月にローカル5Gの実験試験局を開設し、製造現場におけるAIを用いた省力化・自動化の実証実験を行う(※4)など、Manufacturing DXの活用環境整備を進める本庄地区に新設する工場において、顧客のニーズの変化・技術の進化に応え続けられるフレキシブルなスマート工場を実現、モノづくり基盤を強化するとしている。
※1)ZEB:快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物。
※2)Manufacturing DX:製造現場を見える化する「現場変革」、現場と経営を高度かつ双方向に連携する「IT・オペレーション変革」、環境変化・法令対応・少量付加価値生産などのさまざまな経営判断を支援する「マネジメント変革」の3つの変革から構成される、スマート工場実現をめざしたOKIのソリューションコンセプト。
※3)ZEF:生産工場のエネルギー収支を評価(2021年5月14日付・大成建設プレスリリース「生産工場のエネルギー収支を評価する「ZEF」を定義」<https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2021/210514_8238.html>)。
※4:(OKI)映像AIを活用して組立工程の作業ミス見逃しを防止する「外観異常判定システム」の販売開始(2021年6月1日付・プレスリリース)<https://www.oki.com/jp/press/2021/06/z21018.html>