OKIグループで信頼性評価と環境保全の技術サービスを展開するOKIエンジニアリング(以下、OEG)は、欧州や北米などの海外自動車メーカーに車載ユニット納入を行う国内サプライヤー向けに、海外試験規格に対応する「低温塩水サイクル試験サービス」を、8月25日から提供する。
塩水サイクル試験は、塩害の影響を受けやすい沿岸地域や、乾燥/高湿度地帯など、厳しい実環境を模擬して車載ユニットの信頼性を評価するもの。試験装置に入れたECU(電子制御ユニット)やPCU(電力制御ユニット)などの製品に対して、ミスト状の塩水にさらす塩水噴霧、乾燥、湿潤のサイクルを繰り返して試験を実施する。
OEGではこれまで、国内自動車メーカーが採用するJIS規格である「JIS C 60068-2-52(※)」の塩水サイクル試験サービスを提供。通常35℃~60℃の温度環境で行ってきた。
しかし、国内の車載ユニットサプライヤーの間では、系列の国内自動車メーカーだけでなく、欧州や北米などの自動車メーカーとの取引に乗り出す動きが活発化。欧州や北米などの海外自動車メーカーからは、より厳しい環境を想定した-20℃の低温環境下での試験や、塩水噴霧より大きな塩水シャワーによる液滴をサンプルに直接かける試験が求められると云う。
そこでOEGは、今回、新たに海外の規格要求に応えられる専用の試験装置を導入。塩水シャワーや-20℃の低温環境を実現した「低温塩水サイクル試験サービス」を8月25日から提供し、海外進出を目指す車載ユニットサプライヤーを支援する。
なお、OEGでは7月から、新型コロナウイルスの感染予防に配慮し、非対面・非接触での試験立会いができる「オンライン立会試験・評価サービス」を開始しているが、「低温塩水サイクル試験サービス」においても、このオンラインサービスに対応する。
※)JIS C 60068-2-522017年に第3版として発行されたIEC 60068-2-52を基に作成した日本産業規格で、金属部品・非金属部品の性能を低下させる塩分を含んだ大気に対して耐久性をもつように設計された電気・電子部品または装置に適用する塩水噴霧サイクル試験方法について規定。
[販売計画]
– 標準価格:個別見積り
– 販売目標:年間1億円
– サービス提供開始:2020年8月25日
[問い合わせ先]
OKIエンジニアリング システム評価事業部
・電話:0495-22-8140
・フォーム:https://www.oki.com/cgi-bin/inquiryForm.cgi?p=k196
■(OKIエンジニアリング)塩水噴霧試験・塩水複合サイクル試験・キャス試験:https://www.oeg.co.jp/Rel/saltspray.html
■(OKIエンジニアリング)オンライン立会試験・評価:https://www.oeg.co.jp/Rel/online.html