沖電気工業(OKI)グループで、信頼性評価と環境保全の技術サービスを展開する沖エンジニアリング (以下、OEG)は9月25日、「リチウムイオン電池(LiB)および電池搭載機器の発火・焼損耐性、延焼性評価サービス」を、26日より開始すると発表した。
年間売上目標は5,000万円。新サービスを通じて、ウエアラブル機器などへのリチウムイオン電池電池の採用を検討する企業が安全性の高い電池の採用を支援していくと云う。
1.背景
ウエアラブル機器やスマートフォン、モバイルバッテリーなど、リチウムイオン電池電池を搭載する機器が増加している。リチウムイオン電池は、製品品質や使用環境等により、発火・焼損に至る危険性があることが知られているが、近年、機器の使用の長時間化に伴い、搭載される電池の容量が増加する傾向にあることから、発火・焼損発生時の被害も大きくなることが想定されている。
そのため、リチウムイオン電池を採用する企業からは、実使用環境を想定した、電池および電池搭載機器の発火・焼損への耐性や延焼性(燃え広がり易さ)の確認に対する要望が増加していると云う。
OEGでは、今年1月から提供している「リチウムイオン電池の良品解析サービス 」の一環として、過充電や外部加熱による負荷を与えることで、電池がどのような挙動を示すかを確認する評価を、2,000mAh以下のリチウムイオン電池に限定して行ってきたが、今回、より大きな電池容量への対応や、外部応力を負荷した際の評価ができる独自仕様の電池評価槽を導入。これまでに蓄積したリチウムイオン電池の評価・解析の知見を元に、「リチウムイオン電池および電池搭載機器の発火・焼損耐性、延焼性評価サービス」を開始する。
2.サービス内容
新サービスでは、6,000mAh(ミリアンペアアワー)以下のリチウムイオン電池および電池搭載機器に対し、外部応力(釘差し・圧壊)、過充電、外部加熱といった負荷を与え、どの程度の負荷をかけると発火や焼損が発生するか、発火・焼損が発生した際にどのような状態になるかを確認することで、電池および電池搭載機器の発火・焼損耐性や延焼性を評価。また、焼損時に発生したガスの成分分析も受付ける。
<販売計画>
– 標準価格:個別見積
– 販売目標:5,000万円
– サービス提供開始時期:2023年9月26日
[問い合わせ先]
OKIエンジニアリング 信頼性ソリューション事業部
電話:03-5920-2366
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