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2019年10月30日【部品・生産】

OEG、群馬にカーエレクトロニクス・テストラボを新設

NEXT MOBILITY編集部

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沖電気工業グループで信頼性評価と環境保全の技術サービスを展開する沖エンジニアリング(以下、OEG)は、埼玉県本庄市の「カーエレクトロニクス テストラボ(以下、本庄ラボ)」に続く第2の車載電子機器・装置の信頼性試験サービス拠点として、群馬県伊勢崎市に「群馬カーエレクトロニクス テストラボ(以下、群馬ラボ)」を開設し、11月1日から稼働を開始する。

 

EV化(電動化)により需要が急伸している車載電子機器・装置の長期信頼性試験の受託サービス体制を強化し、対応能力を大幅に増強する。

沖電気・ロゴ

自動車業界では現在、EV化や自動運転、コネクテッドカー、シェアリングなどへの対応のため、車載電子機器・装置の高度化・高密度化・IoT化が急速に進み、製品の対象試験や規格の多様化も進んでいる。これに伴い、高額な最先端の専用試験装置と、熟練した高度なスキルをもった専門家による試験対応の需要も急増していると云う。

 

OEGは、2017年に本庄ラボを設立し、車載機器に特化した信頼性試験サービスとして、「ワンストップ車載コネクター信頼性評価」や「スプラッシュウォーター衝撃試験」、「硫黄(S8)ガス腐食試験」などを提供しているが、ECU(エンジンコントロールユニット)などの電子機器の長期信頼性評価の需要増加により、試験設備の稼働が飽和。

 

そこで今回、円滑に試験サービスを提供すべく、群馬ラボを新設。これにより試験対応能力を上げ、自動車分野の売上高の前年比15%増を目指す。

 

群馬ラボは、ITの活用により東京都練馬区の本社ラボや本庄ラボなど、遠隔からの試験対象品の状態監視、試験設備の稼働状況や測定データの取得・分析を実現し、少人数で24時間365日運用する「スマートテストラボ」として稼働。

 

先ず、エンジンの寿命を想定した約3,000時間(約4か月強)の長期信頼性加速試験(温湿度試験/熱衝撃試験)について稼働を開始し、今後3年で、減圧試験、耐候性試験、ガス腐食試験、塩水噴霧試験等、長期信頼性試験を追加していく予定。

 

また、半導体デバイスの評価・解析を行う本社ラボと連携し、顧客企業の製品の高品質化を支援する。

 

 

 

 

[群馬カーエレクトロニクス テストラボ概要]

 

– 所在地:群馬県伊勢崎市境伊与久3344-1(沖電線株式会社 群馬工場内)
– 面積:約379.5㎡

– 主なサービス:車載機器信頼性環境試験

 

車載電子機器ユニット・車載電子部品の環境試験(振動、高圧水、塵埃、赤外線、紫外線、オゾン、塩水、温湿度、気圧、ガス、二次電池充放電など)への耐性を評価。

※信頼性評価試験、環境試験:https://www.oeg.co.jp/Rel/index.html

 

– 主な試験設備の仕様:

 

・大型熱衝撃試験装置:

 

試験槽内寸:L:0.75m×W:1.2m×H:0.67m 槽内容量:600リットル
温度範囲:-50から150℃

 

・熱衝撃試験装置:

 

試験槽内寸:L:0.67m×W:0.65m×H:0.46m 槽内容量:200リットル
温度範囲:-70から200℃

 

・恒温恒湿槽装置:

 

試験槽内寸:L:0.8m×W:0.6m×H:0.85m 槽内容量:408リットル

温度範囲:-40から100℃

 

(今後3年間の設備導入計画)

 

・減圧試験装置:山岳地帯、海外の高地都市などでの電子部品・装置利用環境をシミュレートした減圧環境下、低圧環境を模擬した試験装置。

 

・耐候性試験装置:自然環境(太陽光・温度・湿度・降雨などの)に起因する劣化へ対する電子部品・装置の耐性を評価する試験装置。

 

・ガス試験装置:腐食性ガス環境における電子部品・装置の耐久性を評価する試験装置。

 

・塩水噴霧試験装置:塩分を含んだ大気環境における電子部品・装置の耐性を評価する試験装置。

 

 

[問い合わせ先]

 

OKIエンジニアリング システム評価事業部

 

・電話:0495-22-8140
・問い合わせフォーム:https://www.oki.com/cgi-bin/inquiryForm.cgi?p=k196

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。