NVIDIAは4月12日、自律走行車向けの次世代AI対応プロセッサであるNVIDIA DRIVE™ Atlanを発表した。
NVIDIA DRIVE Atlanシステムオンチップは、NVIDIAの自律走行車向けに一元化されたコンピューティングロードマップにおける新製品であり、AIとソフトウェアを最新のコンピューティング、ネットワーク、セキュリティと融合させ、高いレベルのパフォーマンスとセキュリティを実現するという。
NVIDIAの次世代GPUアーキテクチャ、新しいArm CPUコア、ディープラーニングおよびコンピュータービジョン アクセラレータが含まれており、データセンターのような性能を持つ。自動車メーカーには、ソフトウェアデファインドの車両を構築するために十分なコンピューティング機能が提供されるほか、安全なOTA(Over The Air)アップデートを通じたプログラミング、および永続的なアップグレードが可能となる。
また、DRIVE Atlanは、自律走行車に見られる複雑なコンピューティングおよびAIワークロードをサポートするために、幅広い高度なネットワーク、ストレージ、およびセキュリティサービスを提供するNVIDIA BlueField®データプロセッシングユニット(DPU)を統合している。
BlueFieldは、データ侵害やサイバー攻撃を防ぐための安全なセキュリティエンクレーブを備えた、完全なデータセンターインフラストラクチャオンチップのプログラマビリティを提供する。DRIVE Atlanは、自律動作マシンで同時に実行される多数のAIアプリケーションを安全かつ確実に処理するよう、一から設計されているという。
NVIDIAの創業者/CEOであるジェンスン フアン(Jensen Huang)は、以下のように述べている。「輸送業界は、数十年にわたって頼ることのできるコンピューティング プラットフォームを必要としています。ソフトウェアへの投資は巨額になっており、車両1台ごとに投資を繰り返すのは不可能な状況です。NVIDIA DRIVEは、最先端のAIとAVコンピューティングプラットフォームであり、豊富で、包括的なソフトウェアと開発者のエコシステムにより、数世代にわたってアーキテクチャ上の互換性を維持することができます。
本日、NVIDIAはそのロードマップを新たなレベルに発展させると発表しました。新しいDRIVE Atlanは、真の意味で驚異的なテクノロジであり、NVIDIAの強みであるAI、自動車、ロボティクス、安全性およびBlueFieldによるセキュアなデータセンターのすべてを融合することで、安全で、自律的な車両群を生み出すことが可能になります」