つまり今回、テスラが自社の投資家向けイベント「Tesla Autonomy Day」に於いて、マスク氏自身がエヌビディアの過去の技術を比較対象に取り上げ、自社技術の優位性をアピールしているのには、そうでもしないと自社の優位性を投資家に向けて保つことが出来ないのだろうと語っているのである。
またエヌビディアは「自動運転を目指す車載コンピューターは1秒当たり数兆回の演算能力を実現する必要があります。このような問題に取り組んでいるのは、テスラ社を除けばエヌビディアだけなのです」とテスラ社を暗に持ち上げつつも、その見解の正確性には無理があるとさらにグギを刺した。
エヌビディアは「自動運転車の技術革新には、スーパーコンピュータークラスのシステムが必要であるというマスク氏の構想には同意します。しかしテスラ社の今回の投資家向けイベント上のプレゼンテーションは、いくつか不正確な点があり、それを修正する必要があります」と続けている。
エヌビディアによると「テスラ社の2チップ型Full Self Drivingコンピューター (FSDC)の性能を当社のシングルチップのドライバー支援システムと比較するのは、あまり適切ではありません。