NTNは9月5日、同社の代表執行役 執行役社長の鵜飼英一氏が、世界ベアリング協会(World Bearing Association:WBA)の会長に就任(任期は2024年9月からの2年間)したことを発表した。
WBAは日本・欧州・米国における主要業界団体が連携する組織で、ベアリング産業が公正性や信頼性を確保しながら健全に発展することを目指し、偽造品対策など、様々な課題の解決に向けた活動をグローバルで行っている。
WBAの構成団体である日本ベアリング工業会の会長をも務める(*1)鵜飼氏は、今回の就任に当たって、これを機に、日本だけでなくグローバルに於けるベアリング市場の健全な発展に、より一層寄与していきたいとの意気込みを語っている。
※タイトル写真:WBA会長に就任した、NTN代表執行役・執行役社長の鵜飼英一氏。
*1:(NTNによる2024年7月2日付のプレスリリース)「NTN株式会社 代表執行役 執行役社長・鵜飼英一が日本ベアリング工業会の会長に就任 」
1.WBAについて
日本ベアリング工業会と、欧州ベアリング製造業者協会連合(Federation of European Bearing Manufacturers’ Associations:FEBMA)、米国ベアリング製造業者協会(American Bearing Manufacturers Association:ABMA)の3団体によって、2006年に創設された非営利団体。
日米欧の連携により、開かれた経済活動、持続可能な開発、法的権利の保護など世界のベアリング産業の共通目的のための活動を実施。
近年は特に、グローバルで横行する偽造品対策に注力(Stop fake bearings )。ウェブサイトによる啓発・教育活動や、取締当局をはじめとする各国政府との連携などを通じて、健全な市場づくりに業界全体で取り組んでいる。
2.鵜飼英一氏について
1957年生まれ。1980年エヌ・テー・エヌ東洋ベアリング(現NTN株式会社)に入社後、国内外の製作所に於いて品質保証・製造部門などで経験を積み、2011年に執行役員、2014年より常務執行役員、アセアン・大洋州地区総支配人を経験。2017年に取締役に就任し、2021年4月より現職。