自動車部品メーカーのNTNは、4月27日、同社従来品比で質量17%低減、外輪外径6%低減となる世界最高水準の小型・軽量のプロペラシャフト用しゅう動式等速ジョイント「HEDJ-P」を開発したと発表した。
プロペラシャフトは、4WD車などに多く採用されるトランスミッションの回転を車両の前後方向に伝達する部品。そして、プロペラシャフト用等速ジョイントは、そのプロペラシャフトの静粛性・快適性を向上するための部品だ。
「HEDJ-P」の開発の背景には、このプロペラシャフト用等速ジョイントが、NVH(騒音、振動、乗り心地)を重視する近年の高級乗用車やSUVにも採用されるケースが増加していることが挙げられる。
同社では、従来から「HEDJ」というモデルで対応してきたが、昨今のSUV人気もありより需要が見込めることなどから、さらにプロペラシャフトへ最適な部品として「HEDJ-P」を開発した。
同社では、より小型・軽量化した「HEDJ-P」により、「車両設計の自由度向上や低燃費化、高速化などに貢献」できるという。
なお、本開発品は、5月23日~25日に神奈川県のパシフィコ横浜で開催される
の同社ブースに出展される予定だ。