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2020年2月4日【経済・社会】

NTKとMHPS、燃料電池セルスタック市場に参入

NEXT MOBILITY編集部

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日本特殊陶業(NTK)と三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、昨年7月に固体酸化物形燃料電池(SOFC/*1)の発電要素である円筒セルスタック(*2)の製造・販売を行う合弁会社の設立についての合弁契約を締結し、以降の協議の結果、1月29日に合弁会社「CECYLLS(セシルス)」を設立した。

 

新会社の資本金は、3億円。出資比率は、NTKが70%、MHPSが30%となっている。

セシルスでは、NTKが保有するセラミックス量産技術を活用し、MHPSの長寿命で熱利用が可能な円筒セルスタックを量産・販売。会社名は、円筒セルスタックの商品名も兼ねており、セラミックス製円筒セルスタックの英語表現“Ceramics Cylindrical Cell Stacks”に由来すると云う。

 

 

*1) 固体酸化物形燃料電池(SOFC):SOFCは、空気中の酸素(O2)、都市ガス等を改質して取り出す水素(H2)や一酸化炭素(CO)を利用して発電するもの。発電の重要な部分であるセルスタックは、すべてセラミックスから構成されている。

 

*2) 円筒セルスタック:高強度のセラミックス製の構造部材である基体管の外表面に、発電反応を行う素子(燃料極/電解質/空気極の積層体)を複数形成し、素子間を電子導電性セラミックスのインターコネクタで直列に接続(円筒横縞形セルスタック)しているため低電流で高電圧の電気出力を効率よく取り出すことが可能。

 

 

[セシルスの概要]

 

– 会社名:CECYLLS株式会社(セシルス)
– 設立時期/事業開始時期:2020年1月29日
– 所在地:愛知県小牧市大字岩崎2808
– 代表者の役職・氏名:代表取締役社長 石田 昇(NTK)

取締役 加藤 三紀彦(NTK)
取締役 長﨑屋 聡(MHPS)

– 事業内容:円筒横縞形セルスタックの製造および販売
– 資本金:3億円
– 出資比率:NTK 70%、MHPS 30%

 

 

[会社ロゴについて]

 

ブルーを用いることで、水素エネルギーを用いたクリーンなエネルギーを想起。右上端部を斜めに切り上げることで、未来を切り開いていくイメージを表現した。シンボルは、セルスタックの断面をモチーフに管内部から外に向けエネルギーが発生していくイメージとなっている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。