日本板硝子(NSG)のヘッド・アップ・ディスプレイ(HUD)対応フロントガラス(*1)が、ゼネラルモーターズ(GM)が来年発売を予定する全ての新型フルサイズSUVに採用された。
HUD等の運転支援システムの技術革新により、高性能の自動車用ガラスの需要は、世界的に拡大していると云う。
NSGは、HUDに必要な複雑な形状で面精度(*2)の高いフロントガラスの製造に強みを発揮する独自の高精度プレス技術(*3)により、最新の15インチマルチカラーHUDを開発。GMが2021年に北米で発売を予定している全ての新型フルサイズSUV(シボレー タホ&サバーバン、GMC ユーコン/ユーコンXLおよび、キャデラック エスカレード/エスカレードESV)モデルに採用された。
NSGは今後も、このHUD対応フロントガラスをはじめ、ユーザーの期待に応える自動車用ガラスの開発に積極的に取り組んでいくとしている。
*1:直接情報を映し出すことができるフロントガラス。
*2:フロントガラスが設計通りに成形される精度。
*3:高精度プレス工法は、高温に熱したガラスを1 枚ずつ型にあわせてプレス成形する曲げ加工方法。ガラス自体の重力によって自然成形を行う自重工法に比べ、ガラスを深く曲げるまたは立体的に曲げるような難しい成形や、ガラスに高い面精度 が求められる場合に適している。