
日本板硝子(NSG)は1月24日、直近のドイツを含む欧州地域に於ける自動車用ガラス市場の需要が弱い一方で、コスト上昇が継続している状況を勘案し、グループのドイツ法人であるPilkington Automotive Deutschland社のヴィッテン工場(ノルトラインヴェストファーレン州)に於いて、自動車用ガラスの生産体制の見直しを行うと発表した。
同社では、中長期的には自動車生産台数の緩やかな改善に伴う需要回復を見込んではいるが、ヴィッテン工場の収益性を改善するため、今回、約80名の人員削減を予定。これに伴い、今後、Pilkington Automotive Deutschland社に於いて、従業員代表や労働組合と継続的に協議を行い、影響を受ける従業員に対する公正かつ透明性のあるプロセスを実施していくとしている。
またグループでは、2025年3月期の決算に於いて、退職関連費用を含む一時費用として約11億円の個別開示項目費用の計上を予定。これを踏まえた通期業績予想については、改めて精査をした上で、公表するとしている。
<Pilkington Automotive Deutschland社の概要>
– 名称:Pilkington Automotive Deutschland GmbH
– 本社所在地:Otto-Seeling-Straße 7 58455 Witten
– 代表者:Wolfgang Endemann
– 事業内容:自動車用ガラス製造
– 資本金:18,996千ユーロ