日産自動車と三菱自動車工業、そして軽自動車の商品企画やプロジェクトマネジメント等を行う両社による合弁会社であるNMKVは、5月20日、新型のバッテリー式軽電気自動車(BEV)のオフライン式を、同日、生産工場である三菱自動車の水島製作所で行ったと発表した。
新型の軽BEVは、NMKVの企画・開発マネジメントの下、日産の先進技術と三菱自動車の軽自動車づくりのノウハウを融合し、両社の得意とする電動化技術を結集した新世代の軽規格の電気自動車。
日産モデルは「日産サクラ」として、また三菱自動車モデルは「eKクロスEV」として発売され、日常使いに十分な航続距離と、BEVとしては手の届きやすい価格設定を両立しつつ、EVならではの滑らかで力強い走りと、圧倒的な静粛性および良好な乗り心地を実現。また、先進の自動運転支援機能やコネクティッド技術による高い安全性や快適性も特徴のひとつとなっている。
生産工場となる水島製作所では、これまで世界初の量産型BEVである「アイ・ミーブ」や「ミニキャブ・ミーブ」を製造。それら製造で培ったEV生産技術に加えて、今回、バッテリーパックの一貫生産への対応や、EVプラットフォーム製造ラインの増設などの設備投資を実施し、高い品質とコスト競争力を実現したと云う。
オフライン式には、日産の内田社長や三菱自動車の加藤社長、そしてNMKVの安德社長および水島製作所の従業員や地元関係者が列席し、生産が開始された新型の軽BEVの前で更なる発展を誓い合った。
日産、三菱自動車は、今後もNMKVを通じた協業を深化させ、軽自動車ラインアップの競争力強化を図っていくとしている。
■NMKV:https://nmkv.com/