日本製鉄は、昨今の大幅な鉄鋼需要の減少に対応するため、高炉出銑比引き下げや、休風時間延長等による最大限の減産対応を行ってきたが、更なる急激な需要減少を踏まえ、以下の対応を実施する。
1.高炉バンキング等について
・東日本製鉄所鹿島地区第1高炉について、2020年4月中旬以降、実行準備でき次第、バンキング(*)を実施。
・関西製鉄所和歌山地区第1高炉について、2020年4月下旬以降、実行準備でき次第、バンキング(*)を実施。
*)バンキング:送風を停止することで、高炉を再稼動が可能な状態で休止する方法。
なお、コークス炉については、高炉の出銑量の低下にあわせ、これまで実施してきた稼働率の大幅な引き下げに加え、東日本製鉄所の鹿島地区と君津地区及び関西製鉄所和歌山地区のコークス炉の一部について、生産調整休止を実施する。
2.臨時休業について
雇用維持に資する施策の一環として、4月から国内の各事業所において、一人あたり月2日程度の規模で臨時休業を実施する。
日本製鉄は、今後も国内外の鉄鋼需要動向の変化に対応し、迅速に適切な生産対応を図っていくとしている。