日本板硝子(以下、NSG)は、事業構造改革方針に基づき、「早期退職者優遇措置」を実施し、日本国内(単体)で40歳以上の社員を対象に、早期退職者を募集する。
NSGでは、今回の募集人員を未定とするもの、世界各地のグループ全体で2,000名規模の人員削減を、その内の2割を国内単体で削減することを想定。早期退職者には退職金に加えて割増退職金を支給する他、希望者には再就職支援を実施するとしている。
NSGグループは、世界的な新型コロナウイルス感染拡大による著しい影響を受けたことを踏まえ、2021年3月期第2四半期決算説明資料(昨年11月5日公表)において、事業構造改革を実施する方針を示していた。
今回この方針に基づき、世界各地における同社グループで合計2,000人規模の人員削減を想定。これを含む各施策の実施により、2022年3月期にコスト改善効果の創出を目指す。
NSGは、同措置実施により発生する割増退職金等の費用を2021年3月期において個別開示項目に計上する予定だが、現時点では早期退職者数が未確定のため、連結業績に与える金額影響は不明とし、その結果については、改めて公表するとしている。
また、NSGグループでは、2021年3月期末にかけて、上記を含む個別開示項目費用の他、個別開示項目利益の計上も想定していることから、これら影響も織り込んだ通期の連結業績予想については、判明次第改めて公表するとしている。
[早期退職者優遇措置の概要]
NSGグループは、以上方針に基づく人員削減の2割程度を日本で行うことを想定し、NSG(単体)における早期退職者優遇措置の実施について、以下の通り実施概要を決定した。
(1) 対象:日本板硝子(単体)に勤務する満40歳以上の社員(一部適用外あり)
(2) 募集人員:未定
(3) 募集期間:2021年1月18日~2021年2月12日(職群により異なる)
(4) 退職日の目途:2021年3月31日(予定)
(5) その他:所定の退職金に加え割増退職金の支給。希望者に対し再就職支援を実施。
なお、単体以外の世界各地での施策の状況についても、進捗に応じて適宜公表される予定。