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2022年5月9日【企業・経営】

日本精機、ポーランド新工場でHUD量産を開始

NEXT MOBILITY編集部

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日本精機は5月9日、ポーランド共和国・ウッチ県に設立した新会社「ニッポンセイキ ポーランド社(NIPPON SEIKI POLAND/以下、NSPL)」の新工場に於いて、先頭モデルとしてBMWグループ向けのヘッドアップディスプレイ(HUD)の量産を、4月15日から開始したと発表した。

日本精機・ロゴ

HUDは、フロントガラス等に、車速や警告、ナビゲーション表示などの様々な情報を透過的に表示し、ドライバーの視界移動を最小限にすることで安全運転のサポートや、運転の快適性を向上させるシステム。欧州・米州を筆頭に、近年では、中国に於いても、その市場は拡大しつつあると云う。

 

日本精機は、NSPL新工場の量産開始により、拡大する欧州顧客向けHUDビジネスの高い生産効率と物流コスト・在庫低減を見込み、欧州域内にあるオランダの子会社「ニッポンセイキ ヨーロッパ社(Nippon Seiki(Europe))」および英国の「ユーケー エヌ・エス・アイ社(UK-NSI)」と共に、設計~製造~販売までの一連の供給体制を充実させることにより、顧客サービスの向上、欧州に於けるHUD事業の競争力強化を図るとしている。

 

NSPLの敷地面積は約5.4ha、延床面積10,183㎡(2階建鉄骨造:1階9,371㎡/主に製造、2階812㎡/主に事務所)で、2019年9月に建築工事着工し、2020年11月竣工。生産設備の設置と共に量産の準備を進め、4月の量産開始に至った。

 

工場では、使用電力を100%再生可能エネルギーで賄い(日本精機グループ初)、またグループのHUD工場中最高のクリーンルームレベル「Class-7」を実現。より高い品質の実現を目指す。

 

 

NSPLの小見明社長は、量産開始にあたり、以下のように話している。

 

「NSPLでは、これまでに62名の従業員が採用され、日本精機本社 及び、欧州域内や米国の関係会社からの支援、指導・教育訓練のもと、高品質な製品生産の実現に向けて取り組んでまいりました。
 このたびの量産開始により、高いクオリティの製品を供給できる体制が構築され、大変うれしく思います。今後も、ポーランドにおいて人材育成を図り、地域経済の発展、雇用創出にも貢献できるよう尽力してまいります」。

 

 

日本精機グループは、今後も市場の伸びが期待されてるHUD市場に於いて、強みである光学設計・生産技術、設計から製造までの一貫した生産体制、顧客対応・サポート力、グローバルに展開する開発拠点・製造拠点を活かし、安全な車社会への貢献に努めていくとしている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。