NOKグループ傘下の日本メクトロンは3月27日、フォルクスワーゲン(VW)が発売する電気自動車「ID.2」に搭載されるバッテリー電圧監視用フレキシブルプリント基板(FPC)を先の2月に受注したことを明らかにした。
この電圧監視用FPCとは、車載電池(バッテリー)に使用される電圧監視システムの関連製品で、バッテリーの各セルに繋ぎ、セル内の電圧を随時測定、感知することにより、過放電・過充電等を防止するもの。
電圧監視用FPC(イメージ)
FPCを使用することにより、低背化と軽量化を実現できる。またFPCに電子部品、コネクターやバスバーを一体化することで、バッテリーへの取り付け工程を自動化することが可能となる。
受注分は2026年からの本格生産開始を予定している。日本メクトロンとしては、今回がVWとの初の直接取引となり、受注の総売上額は4億ユーロ以上を見込んでいる。
日本メクトロンは電圧監視用FPCを他社に先駆けて開発。材料開発からFPC上への各種部品実装まで、ヨーロッパ内でも一気通貫の製造が可能で、かつ世界有数のシェアを獲得するなど多数のHEV、BEVでの採用実績を持つ。
今回の受注分は、NOKグループとして長年培った自動車向けの品質管理水準に準拠した、IATF16949(自動車産業に特化した品質マネジメントシステムの国際規格)、VDA6.3(ドイツ自動車工業会による製造に係る要求事項)認証を取得している日本メクトロンのハンガリー工場で製造する。
NOK株式会社
事業内容:シール製品・工業用機能部品・油圧機器・プラント機器・原子力機器・合成化学製品・エレクトロニクス製品・その他の製造・仕入・輸入・販売ならびに機械器具設置工事等、上記に付帯する業務
本社:〒105‐8585 東京都港区芝大門1-12-15
日本メクトロン株式会社
事業内容:電子部品の製造販売
本社:〒105‐8585 東京都港区芝大門1-12-15