日本工営は12月7日、ECOTEK TECHNOLOGICAL SERVICES JOINT STOCK COMPANY(以下「Ecotek 社」)、PHENIKAA-X JOINT STOCK COMPANY(以下「Phenikaa X 社」)と、2021年12月に協力覚書を締結し、協力事業として自動運転車両の走行実証実験を開始したことを発表した。
実証実験は、ベトナム国首都ハノイ近郊にて、ベトナム国大手不動産デベロッパーEcoparkグループが進めている国内最大規模のタウンシップ開発「Ecopark プロジェクト」の域内約2km範囲にて、Phenikaa X 社が研究・開発する自動運転車両の走行試験を行い、その安全性と利便性、自動運転モビリティの導入可能性を実証する。
域内交通は、現在Ecoparkグループが運営する小型モビリティやレンタル自転車、既存ライドへイリング(自動車による送迎サービス)、タクシーなどが利用できるが、住民および域外からの訪問者の利便性を更に高めるための交通計画策定、バス運営の効率性が課題となっている。
この課題に対し、日本工営の持つ日本国内外での自動運転実証事業で得た知見・経験や都市計画、交通計画等の幅広い技術ソリューションPhenikaa X 社の持つ自動運転車両およびソフトウェア開発のノウハウを組み合わせ、自動運転車両・交通データ等を活用した域内交通モード策定および運営コストの最適化、ハノイ市中心部へのアクセス向上および Ecopark の更なるスマートシティ化に向けたソリューションの提案を実施。2023年末までに自動運転車両のサービス開始と、居住者および域外からの訪問者が域内外交通の手配をスムーズに行う事が出来るMaaSアプリケーションの本格運用開始を目指す。
3社は今回の実証実験を端緒に、Ecoparkプロジェクト全体の更なるスマートシティ化へのソリューション提供、他地域への展開も見据えた連携を推進するとしている。
自動運転車両(Phenikaa)
協力覚書締結調印式の様子
左から Mr. Lam Nguyen(Ecotek CEO)、Mr. Le Anh Son(Phenikaa X CEO)、森 博文(日本工営ハノイ事 務所長)
Ecoparkプロジェクト現地俯瞰写真