ニデックは8月23日、子会社である“ニデックパワートレインシステムズ ”(2023年4月1日に日本電産トーソクから社名変更)が、自動車の無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)用の新型電動オイルポンプを開発したと発表した。
CVT用の電動オイルポンプは、アイドリングストップ時のCVTへの油圧供給や、エンジンによって駆動されるメカオイルポンプの補助として使われるもの。開発品は同社既存製品と比べて高出力であると云う。
従来、ニデックパワートレインシステムズでは、油圧供給範囲が1MPa以下の電動オイルポンプのみをラインナップしていたが、新製品では、低圧から高圧まで広範囲で効率の高いベーンポンプを採用し、負荷条件に合わせてモータ出力を自動調整する独自制御により、0.3~4MPaまでの油圧供給を実現。
一般的に 2~4MPaクラスの油圧供給には、エンジンからの動力を原動力とするメカオイルポンプが用いられるが、高圧の油圧供給が可能なこの製品と組み合わせることでメカポンプのサイズダウンが可能となり、油圧供給システム全体として燃費が向上すると云う。
ニデックパワートレインシステムズは、今後も精密技術と高精度、高信頼性を追求し、モビリティの発展に寄与するソリューションを生み出していくとしている。
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