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2024年6月3日【自動車部品】

ニデック、自動車向けエアサスモータを新開発

NEXT MOBILITY編集部

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二デック・ロゴ

ニデックは6月3日、中国の現地法人であるニデックモータ(大連)(※)に於いて、自動車向けエアサスペンション用モータを新規開発したと発表した。

 

サスペンションは、従来コイルスプリングを用いて振動や衝撃を吸収し、車体の揺れを軽減する役割のみを果たすものであるが、エアサスペンションでは、空気圧を利用し、細かな車高調整が可能なことから、自動車の乗り心地を向上させるほか、高速走行時には車高を下げて空気抵抗を低減し、オフロード走行時には車高を上げて走破性を高めるなど、走行状況に合わせた車高調整調整することもできる。

 

ニデックが今回開発した製品は、このエアサスペンションのエアタンクに圧縮した空気を供給するエアコンプレッサーを駆動させるもので、同社が長年培ってきたブレーキ用モータやパワーステアリング用モータ等、ドライブトレイン向け製品での技術を活かすことで、「小型、長寿命、高起動特性」を実現したと云う。

 

[製品の特徴]
(1)小型:高トルク密度を追求し小型化を実現。限られたスペースへの搭載が可能。強磁性の磁気構造を採用することにより、性能を保証する前提で、小型化と効率化を実現できる。

 

(2)長寿命:ブラシレスモータ採用による長寿命設計。電子整流を採用するため、ブラシ付きモータに比べ、整流子摩損と機械故障のリスクを低減させ、長寿命を実現できる。

 

(3)高速起動応答性:迅速にコンプレッサーを駆動する起動特性。電子整流を採用するため、ブラシ付きモータに比べ、起動時の摩擦がより少なく、より速い起動応答を実現できる。

 

<仕様>
– 定格出力:300W
– 最大トルク:~1.3Nm
– 動作環境温度:-40~+120℃
– L寸:80 mm(ミニマム)
– モータサイズ:Φ65 mm(ミニマム)

 

二デックは、今後も〝軽薄短小技術〟、〝高効率化技術〟、〝制御技術〟を駆使した製品を開発し、自動車の進化に貢献する革新的なソリューションを提案していくとしている。

 

※1992年にニデックが中国本土で初めて設立した現地法人である同社では、自動車のブレーキ、ドライブトレイン、ステアリングなど主要機能に関わるモータ製品に加え、自動車の快適性を向上させる各種モータ製品(エアサスペンション用途、サンルーフ用途、シート調整用途、コラムアジャスター用途など)を開発・生産・販売。研究開発、生産技術を一体化し、各部門によるサイマル活動を通じて、「生産しやすく、品質の良い」製品を提供することを目指している。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。