ヤマハ発動機は12月16日、スーパースポーツモデルの新製品「YZF-R7 ABS」を2022年2月14日に発売すると発表した。
「YZF-R7 ABS」は、「Fun Master of Super Sport」をコンセプトに開発された。「MT-07」の基本コンポーネントをもとに、幅広い技量のライダーがサーキットにおいて“扱いきれて楽しめるスーパースポーツ”を目指したモデルとなる。
また、ロードレース世界選手権参戦60周年記念カラーを施した「YZF-R7 ABS WGP 60th Anniversary」を400台限定で、3月14日に発売する。
メーカー希望小売価格は、YZF-R7 ABSが999,900円(本体価格 909,000円)、YZF-R7 ABS WGP 60th Anniversaryが1,054,900円(本体価格 959,000円)。
「YZF-R7 ABS WGP 60th Anniversary」(ホワイト)
スポーティーな走りをもたらす平成32年排出ガス規制適合CP2エンジン
2021年の「MT-07」と同一仕様の平成32年排出ガス規制適合化を図ったCP2(クロスプレーンの2気筒)エンジンを採用。スーパースポーツらしいパワー感や、タイトコーナーからの立ち上がり時のトルク感をより引き出すため、スロットルプーリーをハイスロットル化。さらに2次レシオを「MT-07」の43/16=2.687から42/16=2.625へと最適化している。
また「MT-07」系モデルでは初装備となる、A&S®クラッチを採用。加えて「MT-07」系モデルとして初めて、機敏で滑らかなシフトアップ操作を支援するクイックシフターをアクセサリー設定している。
倒立式フロントサスペンションと専用設計のリアサスペンション
新設計Φ41mmインナーチューブの倒立式フロントサスペンションを採用。減衰力とばね定数を最適化し、車体挙動の分かりやすさ、ワインディング路やショートサーキットでの操縦性などを主眼にセッティングしている。
リアはリンク式モノクロスサスペンションを採用。ショックユニットは、減衰特性、ばね定数を「YZF-R7」用に専用開発した。また、新ディメンション採用に伴いリンクを調整することで、「MT-07」同様の水平方向の配置でスペースの効率化を図り、マス集中化とコンパクト化に貢献する。
センターブレースを搭載し剛性バランスを調整した軽量フレーム
剛性バランスをチューニングした軽量ダイヤモンドフレームを採用した。「MT-07」と同じ基本骨格に、アルミ製のセンターブレースをリアアーム外側からピボット上下にリジッドマウント。各部の締付剛性を最適化してピボット周りのねじり剛性を向上、あわせて全体の剛性バランスをチューニングした。
量産モデル初採用のブレンボ製・純ラジアルマスターシリンダー
スポーティーな走りを支えるため、フロントにはコントロール性に優れたブレンボ製・純ラジアルマスターシリンダーを採用。併せてローター径298mmのディスクに対向ピストン・4ポットのラジアルマウントキャリパーを組み合わせ強力な制動力を支えている。