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2018年8月9日【部品・生産】

ジェイテクト、セラミック軸受に高耐食性の新製品を追加

NEXT MOBILITY編集部

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ジェイテクトは、特殊環境用EXSEV軸受シリーズに、セラミック軸受のラインアップを追加した。

ジェイテクト・ロゴ

ジェイテクトではこれまで、耐食性が求められる環境用に、主に窒化けい素製のセラミック軸受を提供。今回、特に腐食性の高い薬液中などでの使用を想定した高耐食のセラミック軸受シリーズとして、アルカリ環境に強いジルコニア、酸環境に強い炭化けい素を追加した。

 

同社は、これまでよりも幅広い腐食環境に適応したことで、半導体、高機能フィルムおよび食品製造分野などの設備の長寿命化やメンテナンスコスト低減など、生産性向上に貢献するとしている。

 

[各材料の特長]

 

材料、特長>

軸受鋼(SUJ2)、一般的な軸受の材料。耐食性に乏しい
ステンレス鋼(SUS440C)、軸受鋼よりも耐食性に優れる
窒化けい素(Si3N4)、軸受用セラミックスのスタンダードで、SUS440Cよりアルカリ環境での耐食性と耐荷重性に優れる
ジルコニア(ZrO2)、特にアルカリ環境での耐食性に優れる
炭化けい素(SiC)、特に酸環境での耐食性に優れる

 

 

[ジェイテクトセラミック軸受シリーズの概要]

 

セラミック軸受がない時代には、海洋設備の建造や、医薬品の研究、食品の製造など、液中作業を必要とする多くの業界では、ステンレス製軸受を内蔵した装置を水中で使用。

 

軸受用のステンレス鋼は、ころがり寿命重視のため高硬度化、しかしそれに背反し、耐食性が十分ではなく、使用にあたっては、高頻度のメンテナンスと取り替えコストが発生していたため、強度が高く、さび付かない耐食用軸受の商品化が待たれていた。

 

ジェイテクトでは、転動体にエンジニアリングセラミックスを採用、試行錯誤の後、高強度・耐食性・高温その他さまざまな特性を持つセラミック軸受を世界で初めて完成。

 

現在、水中用途だけでなく、強度や高速性能の高さ、油を使わない、ゴミが少ないなどの特性から、工作機械の主軸や半導体製造装置などに採用されている。

 

[製品仕様]

 

販売目標:2020年売上 10億円

販売先:半導体、高機能フィルムおよび食品製造装置メーカー 等

製造工場:徳島工場、国分工場

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。